アジアの古豪、イラクをチェック

サッカー日和  日本、韓国、サウジアラビア…アジアにも強豪と呼ばれるいくつものチームがありますが、もう一つ、忘れてはならないチームがあります。それが、イラク代表です。

古くから、アジアを代表するチームとして戦ってきたチームで、選手の能力や組織力においてはヨーロッパのチームと比較しても決してひけをとらないほどです。 そこで、ここではイラク代表についてチェックしてみましょう。

イラク代表の歴史をチェック!

 長年にわたってイラク代表はアジアでもトップクラスのチームとして知られてきました。それを裏付ける実績も十分で、ガルフカップ優勝3回、そして1980年のモスクワオリンピック、1984年のロサンゼルスオリンピック、そして1986年のメキシコワールドカップへの出場など、アジアの強豪の一角としての地位を築いていました。

しかし、そんなイラク代表が一旦表舞台から姿を消すことになってしまいました。その原因となったのは1980年代のイラン・イラク戦争、そして1990年代初頭の湾岸戦争でした。これらの戦争、そしてその後の経済制裁などによって、サッカーを取り巻く環境が大きく変化することになってしまったのです。

それだけでなく、国内でもさまざまな問題が明らかになります。イラクサッカー協会では、選手に対して日常的に拷問が行われていたのです。成績不振の選手を中心に行われる拷問は非常に厳しいもので、なんとこれまでに50人以上の選手がこの拷問によって命を落としたと言われています。

こういった状況から、イラク代表はワールドカップ本大会にはなかなか出場することができない、という状況が現在まで続いています。

そんな中でも、若手選手はしっかりと育っていました。国内情勢は依然として落ち着かない中で、AFCユース選手権2000では、19歳以下の代表チームが見事に優勝を飾っています。このような状況の中でも、若手がしっかりと育成されていたことに、世界が驚きました。

そして、この優勝世代は2004年のアジアカップでベスト8、そしてアテネオリンピックでは4位、さらに2006年のアジア大会で準優勝するなど、アジアを代表する強豪国への復帰を果たしました。 その後も2007年のアジアカップでは見事に初優勝を果たしています。

さらに、昨年、2015年のアジアカップでは若いチームで挑み、ベスト4まで進出するなど、これからますます、強くなって行くことが期待されています。

若いイラク代表は侮れない!

 ここ最近は国内情勢の悪化から、ワールドカップ本戦への出場は叶っていませんが、徐々にアジアの強豪チームに返り咲こうとしている、非常に勢いのあるチームです。

昨年のアジアカップでも平均年齢が23歳以下と、非常に若いチームで出場し、好成績を残していますので、これからさらに成長して行くことは間違いありません。今大会、そしてこれから先の未来においても、日本代表にとっては脅威と言える存在になるでしょう。

そして、いずれは、アジア最強のチームに成長し、ヨーロッパや南米などの強豪国とも対等にわたりあえる…そんな未来を感じさせてくれる魅力的なチームとなっています。

現時点では、まだ未熟な面も見られますが、各選手のポテンシャルも非常に高く、これからの注目したいチームとなっています。アジアのサッカーファンとして、決して見逃さないようにしたいですね。