選手を追う?チームを追う?

サッカー日和  シーズンオフになると、本格的に動き始める移籍市場をチェックするのが楽しみ、という方もいらっしゃるのではないでしょうか? 近年、各チームの財政状況の変動が激しく、昔よりも移籍市場が活発になってきています。

あの選手とあの選手が一緒にプレイすることになるのか~なんて考える楽しみがある一方で、好きなクラブから、好きな選手が移籍してしまい、ショックを受ける、なんてこともあります。

そんな時、あなたは好きな選手を追いますか?それとも、好きなクラブを追いますか?

選手の移籍という観点から、もっとサッカーを楽しむためのポイントについてお話してみたいと思います。

ずっと一つのチームでプレイをし続ける

 デビューから引退まで、ずっと一つのチームでプレイし続けることは、近代のサッカー界では非常に困難になってきています。 それはどうしてなのでしょうか?

まず、一番の問題が選手の年棒が高騰し続けている、という点でしょう。地方の小さなクラブでプロデビューを果たした選手でも、そこで活躍をすれば、当然高い年棒を求める権利が発生します。 その選手をチームに留めるには、高騰して行く年棒を支払わなければなりません。

しかし、小さなクラブの場合、あまりにも選手の価値が上がりすぎてしまうと、十分な年棒を支払うことが困難になってしまいます。 そこで、豊富な資金を持つビッグクラブへ「売る」ことになるのです。

「売る」と言ってしまうと、すこしイメージが悪いかもしれませんが、これは選手にとってもより大きなチャンスをつかむことに繋がります。

ビッグクラブへ行けば、それだけハイレベルなチームでのプレイをすることができますので、より活躍することができるかもしれません。 強いクラブでの実績を積めば、その選手の価値はさらに上がり、当然契約金や年棒だって高額になります。

現代のサッカー選手は、一つのチームにこだわるのではなく、自分自身の価値を高めるために、ステップアップして行く、という道を選ぶようになっているのです。

選手のステップアップを素直に喜べるファンになる

 日本の選手も、実力が高く評価されるようになると、海外のビッグクラブへ移籍するようになってきています。

そんなステップアップに対して複雑な気持ちを抱いてしまうサポーターも少なくないでしょう。 しかし、あなたの大好きな選手の実力が、サッカー界でより高く評価されるようになった、と考えてみてはいかがでしょうか?

好きなクラブから好きな選手が去って行くのを見るのはとても辛いことです。しかし、その選手の将来のことを、さらに言えば、サッカー界全体のことを考えるのであれば、次のステップに進めたことを素直に喜ぶべきでしょう。

もちろん、好きなクラブはしっかりと応援しながら、出て行った選手もそっと見守る…そんな広い心を持つことができれば、新しいサッカーの楽しみ方が見えてくるのではないでしょうか? 移籍は悲しいことではなく、喜ばしいこと、という考え方も大切です。

選手を追うのか、クラブを追うのか、迷う必要はありません。両方とも好きでいることによって、もっとサッカーを楽しむことができるようになります。 決して、出て行った選手にブーイングをするようなサポーターにはならないでください。