海外挑戦のデメリット

サッカー日和  日本サッカーのレベルが上がるにつれて、海外の強豪クラブでプレイする選手も多くなってきました。それこそ一昔前までは、ACミランやバイエルン、マンチェスターユナイテッドといった世界的に知られる強豪クラブで日本人選手が活躍するなんて想像することすらできませんでした。ですが、それが今では現実となっています。 2017年現在の日本代表チームをチェックしてみても、多くの選手がヨーロッパの強豪クラブに所属しており、国内リーグのプレイヤーが少数派になっています。

もちろん、海外のハイレベルなチームでプレイすることはその選手にとってプラスになることも決して少なくありません。 なので、積極的に海外挑戦をすべき!という声も聞かれます。ですが、海外挑戦をすることにはデメリットも決して少なくありません。 そこで、ここでは海外挑戦のデメリットについてお話してみたいと思います。

出場機会を失ってしまう事に繋がる?

 まず、最初に挙げられるデメリットは出場機会を失ってしまうことに繋がる可能性があるという点でしょう。具体的な例を挙げると、香川真司はプレミアリーグの強豪クラブであるマンチェスターユナイテッドに移籍後、長期間にわたって出場機会をなくしてしまいました。また、日本代表の守護神として活躍し続けている川島永嗣も、ヨーロッパのいくつかのクラブを転々とし、いずれのチームでもほとんど出場機会を得られていません。

もちろん、強豪クラブでのレギュラー争いに身を投じることによって、得るものも少なくありません。ですが、中堅以上の選手になると、レギュラー争いで得られるものよりも、出場機会を失ってしまうものの方が多いというケースも少なくないのです。

実際に、海外で出場機会に恵まれなかった選手は代表戦でも精彩を欠いてしまうケースがほとんどです。いくら厳しい環境の中でトレーニングをしていると言っても、実戦のピッチに立つことができなければ大切な試合勘をなくしてしまうことになるのです。

長時間の移動による負担の大きさ

 ヨーロッパの強豪クラブになると、スケジュールもかなりタイトです。国内リーグだけでなくチャンピオンズリーグなど、リーグ外の試合も非常に多くなりますので、代表から招集されても余裕を持ったスケジュールでの帰国が難しくなってしまうのです。

ヨーロッパと日本では時差もかなりありますし、移動時間もかなりのものです。時差ボケや移動による疲労を溜め込んだ状態で、試合直前にチームに合流するとベストなパフォーマンスを発揮するのは難しいでしょう。

ヨーロッパと距離がある、という点では南米の選手も同じなのでは?と思われる方も多いでしょう。実際に南米の選手の多くもこの長時間の移動とスケジュールの厳しさが原因でコンディションを保てなくなっています。

そんな状態でプレイしていると、パフォーマンスが落ちてしまうだけでなく怪我の危険も伴います。場合によっては、溜まった疲労と怪我によって選手生命の危機にさらされてしまう…なんてこともあるのです。

このように、サッカーにおける海外挑戦には、多くのものを得られるという点だけでなくデメリットも存在しています。一概に海外挑戦をすることがベストな選択肢である…とも言えないのです。